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Wineの導入手順

公開日:技術ドキュメント

はじめに


各LinuxにSyhuntをインストールする際に必要となる「Wine」の導入手順方法をまとめています。


【関連記事】
Linux用インストールガイド
Syhunt基本インストールガイド





macOS の場合


macOS Big SurmacOS Monterey に対応しています。
以下のコマンドを使用して Wine64 をインストールください。


【手順】

  1. 「ユーザー使用許諾契約」に同意した後、コマンドラインを開く

  1. /Applications/Utilities/にあるターミナルを開く

  1. 以下コマンドをターミナルで入力
MacOS Catalina以上
     /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install.sh )"
MacOS High Sierra、Sierra、El Capitan以前用
     /usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install )"

※管理者パスワードを入力する必要があります。
※完了すると、「インストールに成功しました!」というメッセージが表示されます。


  1. XQuartz をインストール
    (1) brew install --cask xquartz
    ※インストール中、管理者パスワードを再度入力する必要あり

  1. brew install --cask --no-quarantine wine-stable

  1. 「wine-stableは正常にインストールされました!」というメッセージが表示される

  1. wine64 ipconfig を実行
    「wine: configuration in... has been updated.」メッセージが表示されます




Ubuntu の場合


Ubuntu18.10、24.04、またはそれ以上 に対応しています。
以下のコマンドを使用して Wine64 をインストールください。


【手順】

  1. 「ユーザー使用許諾契約」に同意した後、コマンドラインを開く
  2. sudo apt install wine-stable.
  3. (オプション)Wine32をインストールする場合(Syhuntは64ビットなので不要)
    (1) dpkg --add-architecture i386 && apt-get update
    (2)apt-get install wine32
  4. wine64 コマンドを実行(コマンドがない場合シンボリックリンクを作成)
    sudo ln -s /usr/bin/wine /usr/bin/wine64
  5. wine64 ipconfig を実行すると設定が更新されます
  6. 「wine: configuration in... has been updated.」メッセージが表示




AlmaLinux の場合


AlmaLinux 9 に対応しています。
以下のコマンドを使用して Wine64 をインストールください。


【手順】

  1. 「ユーザー使用許諾契約」に同意した後、コマンドラインを開く
  2. sudo yum -y updateを実行
  3. sudo dnf install yum-utils sudo yum install epel-release
  4. sudo yum install epel-release sudo dnf install epel-release
  5. sudo dnf config-manager --set-enabled crb
  6. sudo dnf install mingw64-zlibをインストール
  7. sudo yum install wine を実行
  8. 最後に、wine64 ipconfig を実行
    不足している依存関係が表示されるので、Iキーを押してすべてインストール




RockyLinux の場合


RockyLinux 9 に対応しています。
以下のコマンドを使用して Wine64 をインストールください。


【手順】

  1. 「ユーザー使用許諾契約」に同意した後、コマンドラインを開く
  2. sudo yum -y updateを実行
  3. sudo dnf install yum-utils
  4. sudo yum install epel-release sudo dnf install epel-release
  5. sudo dnf config-manager --set-enabled crb
  6. sudo dnf install mingw64-zlibをインストール
  7. sudo yum install wine を実行
  8. 最後に、wine64 ipconfig を実行
    不足している依存関係が表示されるので、Iキーを押してすべてインストール




CentOS の場合


CentOS7.7、7.8、8.0、8.2 (Everything or Minimal) に対応しています。
以下のコマンドを使用して Wine64 をインストールください。


【手順】

  1. 「ユーザー使用許諾契約」に同意した後、コマンドラインを開く
  2. sudo yum -y updateを実行
    ※もしNo URLs in mirrorlistエラーが出た場合、以下を実行することでDNFは動作しますが更新は受け取れません
手順①を実行
    sed -i 's/mirrorlist/#mirrorlist/g' /etc/yum.repos.d/CentOS-Linux-*
手順②を実行
    sed -i 's|#baseurl=http://mirror.centos.org|baseurl=http://vault.centos.org|g' /etc/yum.repos.d/CentOS-Linux-*
手順③再度入力
    sudo yum -y update

  1. sudo yum install epel-release

  1. sudo yum install wine
    ※SDL2が利用できない理由で Wine64 がインストールできない場合、SDL2リポジトリを有効にして再実行ください。
    sudo dnf config-manager --set-enabled PowerTools

【CentOS 8.2.3以降の場合】
以下のコマンドを使用してSDL2をインストールすることができます。
sudo dnf --enablerepo=PowerTools install SDL2


【CentOS 8.4以上の場合】
以下コマンドでSDL2をインストールできます。
(1)sudo dnf -y update
(2)sudo dnf groupinstall 'Development Tools' -y
(3)sudo dnf config-manager --set-enabled powertools
(4)sudo dnf -y install SDL2-devel
→SDL2 がインストールされたら、sudo yum install wine を実行


  1. 最後に、wine64 ipconfig を実行
    不足している依存関係が表示されるので、Iキーを押してすべてインストール




Arch Linux の場合


Arch Linux 2019 に対応しています。
以下のコマンドを使用して Wine64 をインストールください。


【手順】

  1. 「ユーザー使用許諾契約」に同意した後、コマンドラインを開く
  2. pacman で multilib サポートを有効にする
    sudo vi /etc/pacman.confで以下の行をアンコメントしてください
    [multilib]
    Include = /etc/pacman.d/mirrorlist
    ファイルを保存してviを終了する (ESC、shift、:の後にwqと入力してエンターキーを押すとファイルが保存されコンソールに戻ります)

  1. (任意) pacman のキーを更新する
    (1)sudo pacman-key --init
    (2)sudo pacman-key --populate archlinux
    (3)sudo pacman-key --keyserver keyserver.ubuntu.com --refresh-keys
    (4)sudo pacman -S archlinux-keyring

  1. sudo pacman -Syy pacman データベースを更新

  1. Wine64 のインストール
    (1)sudo pacman -S wine
    (2)インストールが終わったら、wine64 ipconfig を実行
    (3)要求されたら I キーを押して Wine Mono と Wine Gecko をインストール




Fedora の場合


Fedora32、39、40 に対応しています。
以下のコマンドを使用して Wine64 をインストールください。


【手順】

  1. 「ユーザー使用許諾契約」に同意した後、コマンドラインを開く

  2. sudo dnf check-update を実行

  3. wine64 を実行し、yes と入力しwine-coreをインストール
    ・必要な変更を続行するには Y を入力
    ※Wine64パッケージをダウンロードしようとしてエラーが発生した場合
    (1)sudo dnf update を実行し、アップデートを適用
    (2) sudo rebootで再起動
    (3)もう一度Wineをインストール(sudo dnf install wine


  4. 最後に、wine64 ipconfig を実行
    要求されたら I キーを押して Wine Mono と Wine Gecko をインストール

  5. バックグラウンドでWineから様々なデバッグエラーメッセージが表示されますが、無視して大丈夫です。

  6. 「wine: /path の設定が更新されました」が表示されます。





Linux Mint の場合


Linux Mint 18・19・20 に対応しています。
以下のコマンドを使用して Wine64 をインストールください。



【Linux Mint 20の手順】

  1. 「ユーザー使用許諾契約」に同意した後、コマンドラインを開く
  2. sudo apt-get update
  3. sudo apt install wine-stable
  4. 最後に、wine64 ipconfigを実行してWineを起動
    不足している依存関係が表示されるので、Iキーを押してすべてインストール



【Linux Mint 18・19の手順】

  1. 「ユーザー使用許諾契約」に同意した後、コマンドラインを開く
  2. sudo dpkg --add-architecture i386で32ビットアーキテクチャを有効にする
  3. sudo apt install wine-stable.
    ※Wineの依存関係の問題でWineのインストールに失敗した場合
    (1)Wineリポジトリのキーをダウンロード
Wineリポジトリのキー
wget -nc https://dl.winehq.org/wine-builds/winehq.key; sudo apt-key add winehq.key

 (2)Wineリポジトリを追加

sudo apt-add-repository 'deb https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/ eoan main'

※コード中の「eoan」を以下の様に置き換えて下さい
Linux Mint 19.x の場合「bionic」
Linux Mint 18.x の場合「xenial」


  1. 以下必要な libfaudio0 ライブラリの PPA を追加
sudo add-apt-repository ppa:cybermax-dexter/sdl2-backport**  

  1. 以下を実行してWine stable をインストール
sudo apt update && sudo apt install --install-recommends winehq-stable wine64 ipconfig  

  1. 最後に、wine64 ipconfig を実行
    不足している依存関係が表示されるので、Iキーを押してすべてインストール

  1. 「wine: L"/home/[user]/.wine" の設定が更新されました」が表示されます。




openSUSE の場合


openSUSE15、42 以上、openSUSE Tumbleweed に対応しています。
以下のコマンドを使用して Wine64 をインストールください。



【手順】

  1. 「ユーザー使用許諾契約」に同意した後、コマンドラインを開く
  2. openSUSEのバージョンに合わせてWine用のopenSUSEレポを追加
    openSUSEレポ
    sudo zypper ar -r https://download.opensuse.org/repositories/Emulators:/Wine/openSUSE_[versionname]_[versionnumber]/Emulators:Wine.repo.
    (例)  
    15.1 Leap
    sudo zypper ar -r https://download.opensuse.org/repositories/Emulators:/Wine/openSUSE_Leap_15.1/Emulators:Wine.repo
    Tumbleweed
    sudo zypper ar -r https://download.opensuse.org/repositories/Emulators:/Wine/openSUSE_Tumbleweed/Emulators:Wine.repo

  1. zypperのキャッシュをクリアにする

  2. 新しいリポジトリキーを信頼するかどうかプロンプトが表示されたら、aと入力 sudo zypper ref

  3. Wineをインストールする
    sudo zypper in wine(y を入力してインストールを開始)

  4. 最後に、wine64 ipconfig を実行
    不足している依存関係が表示されるので、Iキー を押してすべてインストール





Elementary OS の場合


oElementary OS 5.0と5.1. に対応しています。

【Elementary OS 5.1】
Ubuntu の場合 と同じ手順になります。

【Elementary OS 5.0】
インストール後にOSが起動しなくなるという問題が発生しましたため、現在手順はございません。自己責任で行ってください。





Solus の場合


Solus 4.1 に対応しています。

Solus 4.1 に Wine64 をインストールした後、wine-stableとwine-develの両方のパッケージを試しましたが「wine client error:6c: write: Bad file descriptor」 などのエラーが発生し、安定性の問題が発生しました。そのため、現在はSolus OSはサポートしていません。それでも試したい場合は、以下の手順でインストールください。



【手順】

  1. sudo eopkg upgrade openssl でOpenSSLライブラリをアップグレード
  2. sudo eopkg install wine-devel
  3. 最後に、wine64 ipconfig を実行
    不足している依存関係が表示されます。




OracleLinux の場合


OracleLinux 9 に対応しています。
以下のコマンドを使用して Wine64 をインストールください。



【手順】

  1. 「ユーザー使用許諾契約」に同意した後、コマンドラインを開く
  2. sudo yum -y update を実行
  3. sudo yum install epel-release -y で更新
  4. sudo yum install SDL2-devel
  5. sudo yum install wine
    ※mingw64-zlibとmesa-libOSMesa(x86-96)が何も提供されていないためにWine64がインストールできない場合
    (1)sudo dnf config-manager --set-enabled ol9_codeready_builder
    (2)sudo dnf install mingw64-zlib 以下のようにします。
    (3)mingw64 がインストールされたら、sudo yum install wine を実行

  1. 最後に、wine64 ipconfig を実行
    不足している依存関係が表示されるので、Iキー を押してすべてインストール




Debian・Kali Linuxの場合


Debian 9、10、12 (GUI または Minimal)、Kali Linux 2024.3 に対応しています。
以下のコマンドを使用して Wine64 をインストールください。



【手順】

  1. 「ユーザー使用許諾契約」に同意した後、コマンドラインを開く
  2. sudo apt-get update
  3. sudo apt install wine を実行
  4. wine64 コマンドを実行(コマンドがない場合シンボリックリンクを作成)
    sudo ln -s /usr/bin/wine /usr/bin/wine64

  1. 最後に、wine64 ipconfig を実行
    Wineが初めて起動し、自動的に設定されます。




AmazonLinux 2の場合


AmazonLinux2 に対応しています。
以下のコマンドを使用して Wine64 をインストールください。



【手順】

  1. 「ユーザー使用許諾契約」に同意した後、コマンドラインを開く
  2. sudo yum update -y
  3. sudo yum groupinstall "Development Tools" -y
  4. sudo amazon-linux-extras install epel -y
  5. 以下の2つのWine依存パッケージをインストール
パッケージ①
sudo yum install -y https://yum.oracle.com/repo/OracleLinux/OL8/appstream/x86_64/getPackage/spirv-tools-libs-2023.1-2.el8.x86_64.rpm
パッケージ②
sudo yum install -y https://yum.oracle.com/repo/OracleLinux/OL7/9/base/x86_64/getPackage/isdn4k-utils-3.2-99.el7.x86_64.rpm
  1. sudo yum install -y wine

  2. 最後に、wine64 ipconfig を実行
    Wineが初めて起動し、自動的に設定されます。





AmazonLinux 2023の場合


AmazonLinux 2023 に対応しています。
以下のコマンドを使用して Wine64 をインストールください。



【手順】

  1. 「ユーザー使用許諾契約」に同意した後、コマンドラインを開く
  2. sudo yum groupinstall "Development Tools" -y
  3. 以下を実行
wget https://syhunt.fra1.cdn.digitaloceanspaces.com/tools/linux/al2023-createrepos.sh
  1. chmod +x al2023-createrepos.sh

  2. ./al2023-createrepos.sh

  3. sudo yum update -y

  4. sudo yum install wine -y

  5. wine64 ipconfig を実行するとWineが起動し、自動的に設定されます。


  1. 最後に、コンフリクトを防ぐために、al2023-createrepos.sh で追加された以下を削除
    sudo rm /etc/yum.repos.d/epel.repo
    sudo rm /etc/yum.repos.d/appstream.repo
    sudo rm /etc/yum.repos.d/crb.repo