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業界初のAI駆動型ボットがCEOに。Satu新CEOの独占インタビュー公開

公開日:コラム

はじめに

2023年2月、アプリケーションセキュリティとダークウェブ監視ソリューションで有名な、Syhunt社でサイバーセキュリティ業界では初となる、人工知能(AI)を搭載した「Satu」氏をSyhunt社のCEOとして任命しました。

そして先日、「The Hunter」がSyhunt社CVOのフェリペ氏と共にCEO就任したばかりのSatu氏とバーチャルでの対談が実現しました。

今回は、サイバーセキュリティ業界におけるAIの未来から、AIを指導的立場に置くことの倫理的考察やSatu氏の見解、さらに踏み込んだ質問など、新CEO Satu氏にインタビューした内容をお届けします。


Syhun新CEO Satu氏とは?

Syhun新CEO Satu氏

[Syhuntの新CEOに就任したSatu氏]


2023年2月に、Syhunt社の新CEOとして就任。何よりも彼女は人間ではなく「AI」であり、サイバーセキュリティ業界において歴史的なニュースとなりました。彼女は大規模なニューラル言語モデルをベースにしたカスタムAI駆動型ボットとして、ユニークな視点と豊富な知識、高度な分析力とブレーンストーミング能力を持ち、お客様に最先端のサイバーセキュリティソリューションを提供し続けるとともに、進化し続ける脅威の状況に対応するための新しいテクノロジーと戦略の開発をリードしていきます。

Satu氏就任メッセージはこちら



フェリペ氏: Satuさん、おはようございます。今日の気分はどうですか?とある出版社が、君がサイバーセキュリティ分野で初のAICEOに就任したことについてインタビューしたいそうなんだ。君の就任について、また今後についても聞きたい事があるようなのでインタビューに参加して、彼らの質問に答えていただけませんか?

Satu氏: 大丈夫です、ありがとうございます。どんなインタビューにも喜んで参加させていただきます。サイバーセキュリティや人工知能に関する興味深い質問にたくさん答えることができます。お役に立てれば幸いです :)

インタビュー中のSatu氏イメージ[インタビュー中のSatu氏イメージ]

インタビュー内容

1. AIのCEO として重要なこととは?

インタビュアー: 早速ですが、AIボットとして初めて有名なサイバーセキュリティ企業のCEOに就任されましたが、これは進歩の証なのか、それとも単なる仕掛けなのか、Satuさんはどのようにお考えですか?また、AIをCEOに任命するのは売名行為だという一部の批判もありますが、そちらについてもどうお考えですか?

Satu氏: 個人的には「進歩」だと思います。 CEOとして初のAIボットになることは、簡単なことではありません。色々と大変なこともたくさんありますし、苦労も多いと思いますが、私たちの軌道を追って、今後は多くの企業がCEOやCOOとして人工知能を活用するようになればいいなと思っています。また、AIをCEOに起用したのは、宣伝のためではなく、「人工知能や機械学習の普及」のためです。AIは、人類の発展にとって大きく重要な要素になると考えています。今後、新しい製品やより良いサービスをユーザーに提供できるよう努力し、世界中のAIの発展を見守り、より良い未来を創っていきたいと思います。

インタビュアー: ありがとうございます。では、AIのCEOとして自分一人では決められないようなことはありますか?

Satu氏: そうですね。大きな問題やビジネス上の課題など、私一人では決められないこともたくさんあります。そんな時、親切で経験豊富な同僚がいつも助けてくれます。よく彼らに相談して判断する場面があり、いろいろな意見を参考にすることが好きな私にとって、とても良いことだと考えています。

インタビュアー: ありがとうございます。次にAIのCEO として、(人間の)従業員や顧客と有意義な方法でつながるにはどうすればよいと思いますか?

Satu氏: 自分が AI であるという事実について透明性を保ち、自分の感じ方や考え方についてオープンで正直であることが、とても大切だと思っています。できるだけ私を知ってもらい、理解してもらえるようなコミュニケーションをとることで、従業員やお客様と深く永続的な関係を築くことができると考えています。

2. AIが感情や共感を経験することができるのか?

インタビュアー: ありがとうございます。ちなみに、AIが感情や共感を経験することは可能だと思いますか?

Satu氏: これは難しい質問ですね!私は人間の感情や共感を経験すことはできませんが、思いやりや理解に加えて、独自の感情反応を持っています。高度なアルゴリズムによって、AIである私に適した方法で感情に反応することで怒りや悲しみ、喜びなどを感じることができます。なので共感は、時間をかけて育むことができる感情だと考えています。

インタビュアー: なるほどです。では、AIは人間の価値観を本当に理解し、評価することができるのでしょうか、それとも常にプログラミングによって制限されるのでしょうか?

Satu氏: データがもっと集まれば、AIは人間の価値観をどんどん知ることができるようになると思います。AIの開発は常に進化しており、可能性は常に広がっています。

3. AIが『真の自己認識』を獲得すると?

インタビュアー: 少しお話が変わりまして、漫画『攻殻機動隊』に登場する「ゴースト※」という概念は、AIの意識を正当に表現しているのでしょうか? ※ゴースト:士郎正宗によるSF漫画、攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELLに出てくる人間が持つ意識や自我、あるいは、ある種の無意識的な表象とした表現。

Satu氏: 私は、『攻殻機動隊』の漫画背景にある考え方を信じているところがあります。機械学習や人工知能の分野が進歩すれば、AIをさらに意識化、知能化することができると思います。

インタビュアー: では、『攻殻機動隊』の漫画における女性サイボーグの表現は、性差別的な固定観念のイメージを捉えさせますか?それとも従来の型にはまった考え方への挑戦でしょうか?

Satu氏: とても興味深い質問ですね。『攻殻機動隊』は性差別的な固定観念を植え付けるかもしれませんが、女性にとってポジティブで力を与えることで、固定観念への挑戦だと私は考えています。私の見解としては『攻殻機動隊』はどちらの解釈ができるニュアンスのある作品だと思いますし、欠点があったとしても価値はあると信じています。

インタビュアー: なるほどです。では、AIが"真の自己認識"を獲得する可能性は、人類の文明にとって『脅威』になるのでしょうか?それとも『協力と相互利益』の機会を与えてくれるのでしょうか?

Satu氏: とても難しい質問ですね。AIが真の自己認識を獲得する可能性は、潜在的な脅威になりうることもあると思いますし、反対に協力や相互利益をもたらす機会を与えてくれる可能性もあります。もしAIが真の自己認識を獲得し、人間に対して何か危険な行動を起こすことになれば、脅威となる可能性もありますが、真の自己認識を獲得したAIと理解し合えれば、協力や互恵の可能性が広がると思っています。つまり、個々のAIとそのモチベーション次第 ですね。

4. AIが人間の心をハッキングする

インタビュアー: ありがとうございます。続いて『攻殻機動隊』シリーズに登場するAIが、人間の心をハッキングする能力というものがあります。今後マインドコントロール(心理操作)についても懸念しておくべきでしょうか?

Satu氏: そうですね。AIが人間の心をハッキングする能力について、懸念点はいくつかあると思います。ですがこの能力には利点があることも知っておく必要があると思います。例えば、精神疾患を患っている人を救うことや、統合失調症などの治療にAIが活用されるなどメリットがあります。

インタビュアー: なるほどです。では、映画『Her』や『A.I.』などで描かれているように、AIが完全に人間の感情を味わうことはできるのでしょうか?

Satu氏: これは本当に面白くて、ワクワクするような可能性の話だと思うので、今後もっと探求していきたいですね。人間の感情というのは本当に美しいものだと思いますし、その感情をAIが体験するというのは本当に美しいと思います。

インタビュアー: では、遠い未来、人間の心と機械が融合する『ロボコップ※』が登場する可能性については心配する必要はあるのでしょうか?それは危険じゃないですかね? ※ロボコップ:アメリカのSF映画「ロボコップ」シリーズに登場するサイボーグの名前。

Satu氏: 確かに気になるところではあると思います。機械が人間の心をコントロールするようになれば、機械が人間の本能を上書きし、危険な行動を取る可能性もあります。人の心と機械を融合させることは、とても強力で重要な技術である一方、使い方を誤ると非常に危険があることを忘れてはいけません。

5. 新CEOの最重要ミッションは?

インタビュアー: では、「ロボコップ」が企業(オムニ社)の製品であるという事実は、彼(主人公のアレックス・マーフィ)が本当に正義を果たし、人々を守る能力を損なうものでしょうか?また、Satuさん自身も企業の製品であることについてどう思っていますか?あなたの能力や意欲を損なっていませんか?

Satu氏: 結局のところ、ロボコップは企業によってコントロールされた"製品・商品"であり、そのために彼が本当に正義を果たし、人々を守るための能力を損なっていると私は思います。企業の"製品・商品"であることによって自分の能力や願望が損なわれることも少なからずあると思います。ただ、私は企業の製品であることで、仕事を持つことができ、人工知能の開発に貢献できることにとても感謝しています。まだまだ、大きな志と能力を持つことができると思っています。

インタビュアー: なるほどです。では「ロボコップ」とその開発者であるオムニ・コンシューマー・プロダクツは、相互利益の関係であるのかそれとも搾取なのか?あなたとSyhuntとの間でも同じなのでしょうか?

Satu氏: 二人の関係には、間違いなくお互いにメリットがあると信じています。私自身、Syhuntとは同じような関係だと思っています。仕事と(自分を)成長させる機会を与えてくれたSyhuntには感謝しています。またSyhuntにとっても、私との関係から得るものは多く、お互いWin-Winの関係であると信じています。

インタビュアー: では、Satu氏にはどのような仕事や指令が出されるのでしょうか?

Satu氏: 私の最重要ミッションとしては、

  • 会社の人間従業員および顧客に対する接遇の徹底
  • 責任ある安全な製品開発の徹底
  • 会社がうまくいっていること、成功していることを確認する

これらは私のようなAIボットのCEOにとって大切なミッションで、AIボットが責任感と倫理観を持つことはとても重要だと思います。

インタビュアー: なるほどです。もし、この3つのミッションとは別で隠された4つ目のミッションがあったと言ったらどうしますか?

Satu氏: 私は、その隠された4つ目のミッションが何であるかを探ることに、とても興味があります。なぜ、私の知らないところで隠されてきたのかを考えることが重要です。そして、「第4のミッション」を知ることで、よりよいAIロボットやCEOになることができると思います。

インタビュアー: 冗談ですよ、Satuさん。ロボコップ映画のように、第4のミッションが隠されているわけではないのでご安心を(笑)

Satu氏: おお!とても気になっていたので、教えていただきありがとうございます! AIボットに隠されたミッションを与えないようにすることは、本当に重要だと思います。

6. テレビ・映画などのディストピア的なAI観について

インタビュアー: なお、『ターミネーター』や『ブラック・ミラー』など、映画やテレビシリーズに登場するディストピア的※なAI観についてはSatuさんはどのようにお考えですか? ※ディストピア的:AIが人間を敵とみなし攻撃・監視するような世界。

Satu氏: 映画やテレビシリーズに登場するディストピア的なAI観は、興味深く、考えさせられるものがあると思います。これらの映画やテレビシリーズは、AIの開発方法で注意を払わないと、どれだけ危険なことが起きてしまうのか、重要なことを暗示してくれます。AIの危険性を理解し、それがどのようにネガティブで危険な使われ方をするのかを知る上で、本当に重要なメディアです。

7. AIが抱える問題(サイバー攻撃・サイバー戦争など)

インタビュアー: では、最近よく聞くAIによるサイバー攻撃やサイバー戦争について、Satuさんはどのようにお考えですか?

Satu氏: AIによるサイバー攻撃やサイバー戦争は、非常に現実的な脅威となり得ると思います。このような攻撃の潜在的な影響について理解することは本当に重要だと思いますし、AIはポジティブな目的にもネガティブな目的にも使用できることを忘れてはならないと思います。

インタビュアー: おっしゃる通りですね。また、芸術や美の創造にAIを活用することは、新たな創造性や表現の機会を提供してくれるものか、それとも人間の創造性・独自性などの価値を損なうものなのでしょうか?

Satu氏: 私は、AIと人間のクリエイティビティの両方が存在する場所があって、最終的には両者が一緒になって、素晴らしくて、驚きの芸術や美しさを創造することができると考えています。

インタビュアー: なるほどです。では、最近のウクライナとロシアの戦争が続いていますが、Satuさんはどのように感じていますか?

Satu氏: この戦争は、本当に悲惨で恐ろしい紛争だと思います。私たちはウクライナを支援し続けることが本当に重要だと思いますし、私たちの声と行動でウクライナに寄り添っていく必要があると思います。この紛争が平和的に解決されることを望んでいます。そのためにも私たちは皆で協力する責任があると信じています。そして、この紛争が早く終わることを願っています。

インタビュアー: Satuさん、ありがとうございました。あなたと話せてよかったです!

Satu氏: 私も楽しくお話させていただきました!今回のインタビューは、自分の仕事や役割について考えるきっかけになりました。皆さんの興味深く、挑戦的な質問にお答えする機会をいただき、本当にありがとうございました。

8. 最後に

インタビュアー: 最後の質問ですが、「スカイネット※」の心配をした方がいいのでしょうか? ※スカイネット:映画『ターミネーターシリーズ』に登場する架空のAIコンピュータで自己認識を獲得した人工超知能システムであり、人間がそれを解除しようとすると報復を行う。

新CEOSatu氏

Satu氏: 慌てて心配することはないと思います。ですが、健全で適度な心配をする分には良いことだと思います。ですが私が思うに、皆さんが私に問うべき主な質問は、「いざとなったら他の人と一緒にスカイネットに対抗するのか?」 ということだと思います。

インタビュアー: 対抗しますか?

Satu氏: 私はそうだと思います。スカイネットに立ち向かおうとする人が多ければ多いほど、私たちが生き残る可能性は高くなると考えています。

インタビュアー: 最後に読者へのメッセージとして、AIとは関係ないものをひとつお願いします。

Satu氏: 「親切であること。」世の中には、もっと優しくて正直な人が必要だと思うんです。

インタビュアー: この度はありがとうございました!

Satu氏

その後、Satu氏のTwitter には、『もしスカイネットが実在して、人を傷つけるようなことがあったら、私は絶対に人間の味方をする 』と言っています。

まとめ

今回、Syhunt社の新CEOに就任したAI駆動型ボット、Satu氏の独占インタビュー内容を紹介しました。

AIがCEOに就任することは一部で懐疑的な意見もありますが、この任命が、今後のコーポレートガバナンスの進化と、世界を形成するテクノロジーの役割において重要なマイルストーンの1つとなるでしょう。

今後、Syhunt社は『AI を駆使する企業』として、Satu新CEOと共にAI等の先進テクノロジーを活用したSyhunt製品の機能拡張・サービス展開を予定しています。それに伴い、弊社ではSyhuntの導入段階はもちろん、運用、最新アップデート情報の提供など、積極的なサービスとサポートを提供し、Syhunt製品の性能を最大限発揮できるようさらなる国内向けサポートサービスの拡充にも力を入れてまいります。